師匠となる。
娘二人を家先で走らせて遊んでおりましたら
愛娘共の陽気な足音と声につられ
近所の子どもたちが心躍らせながら集まってまいりました。
小2女子、小1女子、年中男子、年少女子に加え、我が娘×3。
いつもの流れであります。(私が加わるのは久しぶりであります)
私(生まれたての末の娘を抱っこ状態であります)は子どもたちに言われます。
子どもたち「修行をつけてください」
私「ふむ…(修行?)」
私「では、今日はとりかごを伝授致しましょう」
とりかごとは、真ん中の鳥(オニ)役に触られぬよう、
ボールをパスするだけの遊びでございます。
サッカーの練習で使われる遊びでございますが、
ここでは手で投げ合うことに致しました。
この、手によるとりかごでございますが
幼児〜小学生の子どもにとっては、成長に大変効果的なスポーツになるのでございます。
『とる・投げる』の動きは
発育が進むほど、身に付きにくいといわれているからでございます。
やり方は、子ども達に手伝ってもらいながら説明するのが鉄則にございます。
ルール説明は大切な反面、
子どもにとっては『嫌な事』にございます。
耳から伝わる情報を理解することは
目で見ることよりも遥かに難しいからでございます。(恥ずかしながら、大人である私も苦手にございます)
故に、やりながら楽しく進めるか、
会話しながら進めるのが吉、でございます。
私「ボールを勢いよく貴方様に投げてもよろしいでしょうか?(振りかぶりながらでございます。目を見開くと、より勢いが伝わります)」
子どもたち「やだー!」「だめー!」
私「そうですね✨しかし、なぜだめなのでしょう?」
子どもたち「だって危ないじゃん」「じゃん!」
私「素晴らしい、その通りでございます✨」
ルールや、やり方をこうして進めることで、
子どもたちが仲間を大切にする遊び方や
周りの物に配慮した安全な遊び方を
自然と学ぶことができました。
投げる、とる、がスムーズになってきた段階で
絆を深めていく上で欠かせないルールを加えました。
それは…
✨名前を呼んであげること✨
にございます。
教師として申し上げますと、良いクラス、
良い人間関係を築いていく上で、これが大変
大切な条件にございます。
そして、失敗した時には「ドンマイ!(それでいいよ・気にしないで)」の気持ちを
伝えることも伝授致しました。
このとき、「こう言おう」よりも
「こう言われたらどんな気持ちですか?」
と問い、子ども達自身の答えとして引き出してあげることで、
すすんで取り入れてくださいます。
パスの際、「ナイス」などの声かけが生まれた瞬間には、すかさず
「なんと、素晴らしい声かけにございます」
と、仲間を大切にする言葉を使ったものを讃えて差し上げます。
これを何度も全力ですすめていきました。
夕食時となり、解散となる頃には
皆が良い顔をしておりました。
最後は、お互いにピシリと気をつけをして
元気よく「ありがとうございました」と
お互いに頭をしっかりと下げて終わりました。(その後はハイタッチであります。)
別れの際には、手を振り合い、名前を呼び合っておりました。
素晴らしい関係には、
相手を大切にする言葉と
相手を大切にする姿勢が
とても有効でございます。
お子様の教育の参考になれば幸いでございます。